自分にとって軽めの重量でトレーニングをするならまだしも、徐々に重さをプラスして行くとどうしても握力が持たなくなると言うトレーニーの方も多いようです。
背中や腰の筋肉がオールアウトしてしまう前に、バーベルやダンベルを握るだけの力が疲労で無くなってしまうと言った感じですね。
せっかくデッドリフトで背中を鍛えようと思っていたのに、先に握力が疲れてしまったのではせっかくのトレーニングも満足出来る効果を得られなくなってしまいます。
そこで、今回の記事ではデッドリフトで握力が持たないのはどうしてか、握力に左右されない対策などをまとめて紹介して行こうと思います!
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デッドリフトで高重量を上げるには握力強化を!
デッドリフトに限った話しではないですが、やはり全身をバランス良く鍛えていく事で次第に握力も強化されていきます。
特に背中や腰、お尻の筋肉を使うイメージが強いデッドリフトなのですが、バーベルを下から上へと持ち上げる運動ですので握力が無いと支え切る事が出来ません。
身体の後面を鍛えるトレーニングでもあるのですが、補助的に握力を司る前腕の筋肉を鍛える事が出来るのもデッドリフトの特徴ですね。
それでは、ここでは自宅でも簡単に行う事が出来る握力の強化方法についてまずはご紹介して行きます。
ハンドグリップを使う
握力を鍛えるために最も有効であるトレーニングは、ハンドグリップと言う道具を用いて強化する方法であると言っても過言ではありません。
ハンドグリップとは何ぞや?と言う方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明をしますと以下のイラストがハンドグリップになります。↓
中央の金具を軸にして、握る場所が左右に分かれているのですが握力でこの2つを合わせる事を目的としたトレーニングです。
デッドリフトのように補助的に使われるのではなく、握力をメインとして鍛える事が出来るので後半手が疲れてバテテしまう・・と言う方におすすめ。
負荷も色々設定されておりまして、握力が20kg程度で閉じられるものもあれば、世界最強級のハンドグリップになると165kg無ければ閉じられないものまで様々!
どれぐらいのハンドグリップを買えば良い?
ハンドグリップの選び方なのですが、それほど重いものを購入する必要はありません。
握力と一言で表してもその種類は色々あり、瞬間最大数値を叩きだすためのクラッシュ力、握ったまま離さない力であるホールド力などがあります。
デッドリフトで必要とされる握力は、どちらかと言えばホールド力の方が重要視されますので、70%ぐらいのハンドグリップを握り続けるトレーニングがおすすめ。
例えば握力のMAXが50kgだと言う方であれば、その70%ぐらいの30~40kgのハンドグリップを買えば問題なく握力を鍛える事が出来ます。
もちろん、デッドリフトのための握力強化だけでなく、本格的に握力を鍛えて行きたいのであれば自分の限界に近いハンドグリップを買ってみても良いですね。
タオルを思いっきり握ってみる
わざわざデッドリフトの握力強化のためだけにハンドグリップを買うのは嫌!と言う方もいらっしゃると思います。
それであれば誰もが所持している身近にあるものでも、握力を鍛える事が出来ますのでこちらについてもご紹介。それがタオルです。
出来ればフェイスタオルぐらいの大きさが好ましいですね。あまり大きいと手の大きさにも寄りますが握り辛くなってしまいますので・・。
そのタオルをぐちゃぐちゃに丸めて、溜まりに溜まったストレスを全てぶつけるかのように思いっきり全力で握ってみましょう。
どれだけ力を込めて握っても壊れたり破れる事もないですし、それでいてデッドリフトで耐え抜くための握力も身に付きますのでまさに一石二鳥であると言えます!
どれぐらい握ればいい?
全力で10~15秒近く握る⇒20~30秒休憩、再び10~15秒全力で握るを繰り返し行っていけば、次第にホールド力も高まりデッドリフトで握力が無くなると言う事も防げるはず!
もちろん全力で握る時間をこの基準よりさらに伸ばして行ったり、休憩時間を狭めても効果を感じられると思います。各自の体力に合わせて調節してみて下さいね。
場所や特別な器具を使用しないトレーニングですので、テレビを見たり勉強中もしくは仕事中でも気軽に行えますので、気分転換としても効果を発揮してくれるでしょう。学生の方で体力テストの握力で良い点数を取りたい!と言う方にとっては一石二鳥であるとも言えます。
握力を補助してくれるリストストラップもおすすめ!
デッドリフトで握力が疲れてしまう事を根本から改善して行くのであれば、ホールド力を鍛えていく事が1番なのですが高重量を支えるだけの力はそんな簡単に身に付くものではありません。
特に握力はなかなか上げにくい部分でもありますので、それならばデッドリフトで握力が限界を迎える前に、補助をしてくれるリストストラップのような道具を使ってみるのも1つの手段ですね。
前腕への負担をかなり減らす事が出来ますので、デッドリフトで背中のみを追い込みたいのであれば是非とも購入しておきたい商品です。これがあると無いとでは本当に1レップに差が出ます。
もちろんデッドリフトだけでなくとも、他にも握力が先に疲れてきてしまう種目としてラットプルダウンやベントオーバーロウなどでも使えますので、腐ってしまうと言う事も少ないと思います。
勢いよく上げると破れてしまう事も
デッドリフトを反動を付けてから上げる場合もあるかと思いますが、あまり勢いを付け過ぎるとリストストラップが破れてしまう可能性もありますのでご注意下さい。
確かに質の良い物は多少の刺激にも耐えてはくれますが、いわゆる布で出来た消耗品ですので、一定以上の負荷かがかかってしまうといつかは使い物にならなくなる場合もあります。
出来る限り長持ちさせていきたいのであれば、なるべく反動は使わずにストリクトな動作でデッドリフトを行っていきましょう。
デッドリフトと握力のまとめ
いかがだったでしょうか?
デッドリフトは背中を鍛えるトレーニングですので、少しでも握力にかかる負担は軽減させていく事が筋肉を発達させる上で求められます。
1番効率が良いのは、まだ十分な握力が備わっていないのであればリストストラップを使っていきながら、並行して地道に握力も鍛えて行く事ですね。
私もトレーニング歴は割と長いですが、高重量のデッドリフトを行う時は補助目的としてリストストラップを愛用しています。
値段もそこまで高くなく、2,000円程度で購入出来る物が多いですので、どうしても握力が持たないと言う方は使ってみてはいかがでしょう。